パンチャカルマ最終回 ラサヤナ

東京・阿佐ヶ谷のアーユルヴェーダ専門サロンmanas《マナス》です
本場・南インドのクリニックでアーユルヴェーダの治療を
7日間に渡って受けた体験について書いてきましたが、
この治療、これで終わりではないのです。
今までの話の中で書いたように、
アーユルヴェーダのデトックス「パンチャカルマ」では、
前処置、中心処置と段階をふんで行うのですが、
さらに後処置と言うのがあります。
その中の1つが、薬の処方です。
ハーブなどから作られた強壮長寿の薬を
個人個人に合わせて、ドクターが処方してくれます。
私たちは、7日間のお試しコース的なものだったので、
薬は希望があれば・・・と言われたのですが、
もちろん希望!と申し出たところ、
最終日にドクターが出してくれました。
ラサヤナ
白い固体がラサヤナで、
黒っぽい液体がアリシュタと言う薬です。
各4本ずつで、約3か月分。
人それぞれ違うと思いますが、
私のラサヤナは甘くて油っぽい感じで
お湯かミルクに溶かして飲みます。
一方、アリシュタは養命酒のような
ハーブのお酒っぽい感じ。
ちゃんと3カ月かけて、どっちも飲み切りましたよ。
実は、アーユルヴェーダの考え方のひとつに、
「汚れた布は洗濯してからでないと、きれいに染まらない」
と言うのがあります。

つまり、パンチャカルマの後の毒素が出た体には、
薬の薬草成分も吸収されやすく、しっかり入るということです。
また、パンチャカルマは、体に負担がかかるため、
トリートメントを受けた期間と同じぐらいの時間をかけて、
体を整えていくのがベストと言われています。
私たちは7日間受けたので、
最低でも7日間はトリートメント中と同じような生活・・・
アルコール・肉類をとらない、体を冷やさない、
日光に当たりすぎない、などを心がけて、
徐々に、もとの生活に戻すようにってことですね。
そんなわけで、帰ってきてから2週間は、
きっちり約束事を守って、体質改善に取り組んでました。
肉を食べないのは慣れてきてたのですが、
自分で作るとなると、ベジタブル料理のメニューを
クックパッドで研究する毎日…
お酒は、もともとそれほど好きではないので問題なし。
ユニットバスで気がすすまなかった半身浴を、
インドで先生に勧められ、挑戦してみたりと
せっかく受けたパンチャカルマを無駄にしないように、
いろいろ自分なりに努力してみました。
その成果でしょうか、いろいろ体も変化してきました。
まず、行く前の悩みだった
固すぎてマッサージも出来なかった肉たちが
かなりやわやわになってきたんです!
ふくらはぎや太ももの脂肪も、手でつかめるようになって、
セルライトであることがはっきりしたり(笑)、
背中やあばらの辺りの、なんだかわからない厚み…
おそらくむくみや老廃物と思われるもの…が薄くなったり、
首の後ろが、ずっと張っていたのが
ゆるんで、肉がつかめるぐらいやわらかくなりました。
と、同時に、上を向いたとき、
首がすごく後ろに倒れるようになりました!
って、これ、伝わりづらいですか?
いや、今まで、首が張ってたせいか…といっても当時は、
それが普通の状態と思ってたんですが…最悪のときは、
上を向こうとしても、首が後ろに倒れなかったんですよ。
背中から首に、鉄板が入ってるみたいに…
だから、がんばっても、真上90度までしか見えなかったのが、
今は多分、120度ぐらい後ろも見えちゃう!!
オイルマッサージも続けてるので、
皮膚も丈夫になってきた感じ。
乾燥がなくなって滑らかになってる気がします。
ただし、まだまだ改善途中です。
悪いものが排出されてるのか、吹き出物がしょっちゅう出ます。
実は、吹き出物はピッタが上がってるときの症状なので
ピッタを下げる生活を心がけつつ、
ケアの方法も変えてみたりして
いろいろ試してみるしかないかなと思ってます。
もう、前とは体も生活も変わっているので…
でも、自分の体って、分かってるようで分かってないんだなと
インドに行って痛感しました。
もっともっとちゃんと見てあげないと
表面的なことだけでなくて、ちゃんと!って思います。
みなさんも、忙しいとついつい
おろそかになってしまうと思いますが
自分と向き合って、体や心の声を聞く時間をぜひ作ってください。
私みたいに、ひどくなってからだと、
回復させるにも時間がかかりますよ!(笑)
アーユルヴェーダサロンmanas 《マナス》

パンチャカルマ第6回 バスティ

東京・阿佐ヶ谷のアーユルヴェーダ専門サロンmanas《マナス》です
これが、最後のトリートメント「バスティ」
前回、これが、パンチャカルマの肝となる
「中心処置」の1つであると言う話をしましたよね。
体中から集めた毒素を外に出す…
と言う中心処置、5つの行為とはどんなものか?
簡単に言うと、こうです!
 ・ナスヤ…鼻から薬を入れて排出
 ・ラクタモークシャ…血液を抜いて排出
 ・ヴィレチャナ…下剤を飲んで排出(上から飲んで下から排出)
 ・ヴァマナ…口から吐くことで排出(上から飲んで上から排出)
 ・バスティ…お尻から薬を入れて排出(下から入れて下から排出)

ナスヤは、前半のトリートメントにあったので分かりますよね?
知りたい方は、こちらから。
ラクタモークシャは、え!って思うでしょうが、
アーユルヴェーダは、インドでは医療なので
医療用のヒルを使ったりして、血を抜くんだそうです。
みなさん、えーって思うかもですけど、
私、すごい思い当たるフシがあったんです。
実は、ワタクシ、献血が好きなんです。
400mlだと年に2回しかできないのに、
いつも献血の呼び込みに、やってあげたい!と思うぐらい好き。
そんな私は、ピッタが上がりやすい体質なのですが、
これは、血が汚れやすい性質を持っているんですね。
だから、そういう人は「血を抜くと調子が良くなる」っていうのを
体が分かっていて、自然と献血を好んだりするんですって。
まさに、私ってそれじゃないですか~~!!と
ビックリしてしまいました。
おっと、横道にそれました。本題に戻って…
続いて、ヴィレチャナは、下剤を飲んで出すんですけど、
主に小腸のあたりを浄化すると言われています。
ヴァマナは、特別なハーブティーをたくさん飲むことで
吐き気をもよおわせるという施術。
胃や肺、食道などを浄化するのですが、
とても体力が必要なので、弱ってる人にはできません。
そして、今回、私が受けた「バスティ」
これは…要は浣腸、大腸の浄化になります。
ただ、バスティにも種類があります。
腸内洗浄のように大量の薬液を腸内に入れて
排出させると言う、まさに浣腸ってものもあるようですが
私たちが受けたのは、「薬用オイルを使うバスティ」。
これは、いわゆる排便目的だけの浣腸とは少し意味が違います。
主な目的は、大腸から薬を吸収させることなのです!!
そう、大腸と言えば、食べた栄養分を吸収する大事な器官。
ここに薬用オイルを入れれば、ダイレクトに吸収されるし、
薬草の成分を体全体に行き渡らせることができるわけ。
考えたら、口から飲むより、かなり合理的です。
本当に、インド人の発想ってスゴイですよねー
そんなわけなので、オイルを入れた後
すぐに出してはいけません。
最低でも3時間は我慢するように!と言われました。
うーん・・・でもこれが、なかなか難しい。
初日は、2時間でギブアップ。。。
でも翌日、ドクターに2時間我慢したと話したら、
もっと我慢しないと!と言われてしまい、
その日からは、4時間以上、我慢するように…
人間、やれば出来るもんですね!
残念ながら、私は諸事情で2日しか受けられなかったんですけど、
研修仲間で、ずっと便秘だった子は、
初日のバスティで詰まっていたものがほとんど排出され、
翌日からは、薬が吸収されるように頑張ったせいか、
毎日、快便になっていましたよ!
便秘になりやすい性質というのは、確かにあるんですが、
その1つに「乾燥」って言うのがあります。
「私は肌がオイリーだから乾燥じゃない」と思う人も、
例えば、腸の中が乾燥してるってこともあるんですよ。
体は、表面だけではないのです。深い!
普通の浣腸や腸内洗浄も、不要なものを排出させる意味では
やること事態に問題はないのですが、
やったあとに、腸が乾燥してしまうそうです。
その点、オイルのバスティーは薬液の吸収と共に、
排出も促してくれるし、腸を潤してもくれるので、
普通の浣腸よりも体に優しいと言えるでしょう。
では次回は、このトリートメントを経て、
私の体にどんな変化が起きたのか!?
がっちり追求していきます!
続く・・・
アーユルヴェーダサロンmanas 《マナス》

パンチャカルマ第5回 ダンニャムラダラー

東京・阿佐ヶ谷のアーユルヴェーダ専門サロンmanas《マナス》です
さあ、パンチャカルマの後半、二つ目の施術は、
「ダンニャムラダラー」
これも、ナバラキリと同じく、
オイルではなく、ハーブの薬液を使った施術です。
その薬液って言うのが、穀物などを発酵させて作る薬液で
なんていうか、古漬け?の匂いなんです!!
懐かしい感じと言うか、おいしそうと言うか。
発酵させてるために、漬物っぽい匂いなんだと思うんですけど、
私は、ちょっと酸味の出た漬物とかが大好きなので、
おなかがすくいい匂いだったけど、苦手な人はつらいかも…
「ダンニャムラダラー」は、この薬液を温めて
ひたすら体にかけ続けるという施術です。
方法としては、「ピリチリ」と同じ。
漬物臭のする液体をかけて、回収して、温めて、またかける。
これだけなのに、体が温まって汗が出てくるんですよ!!
一体、なんなんでしょう!?どうなってるんでしょうか?
まさに、インドの神秘!ってホントに思いました。(笑)
最初は、ちょっと肌にピリピリした刺激があって
大丈夫かな?と思ったりもしましたが、
やっていくうちに気にならなくなりました。
別に痛いわけじゃないし、「良薬口に苦し」じゃないけど、
これで、私の体がどうにかなるんだったら!って感じ。
では、ここでパンチャカルマのおさらい。
前回説明した「ナバラキリ」と、この「ダンニャムラダラー」、
こちらは、「ピリチリ」や「シロダラー」と同じ
パンチャカルマの「前処置」なんです。
実は本来、パンチャカルマというのは、
パンチャ=「5」、カルマ=「行為」と言う意味で、
5つの行為のことのみを指しています。
それが「中心処置」と呼ばれる、排出・浄化の最終プロセス。
(前半の「ナスヤ」が、その1つ)
でも、いきなり、この5つの中心処置をしても、
体に負担がかかるだけで、思うように毒素を出すことは出来ません。
そこで、パンチャカルマで、しっかり毒素を出し切るために、
体を整え、前準備をしておく必要があるんですね。
それが「前処置」というわけ。
そのため、パンチャカルマには
本来、1か月ほどかけるのがベストだと言われています。
そのプロセスとは…
まず第一の「前処置」は施術ではなく、生活改善です。
規則正しい生活、栄養十分な食事、精神の安定など
悪い生活習慣を改め、心身ともに負担がかからない生活を
送るように心がけます。
これが「消化法(アーマパーチャナ)」。
そして、施術としての前処置は、体質や状態によって
いろんな種類がありますが、大きく分けて2種類に分けられます。
それが「油剤法」と「発汗法」。
油剤法とは、オイルを使って、体内の油性毒素を溶かしだす施術。
アヴィヤンガ(オイルマッサージ)、シロダラーなどがこれ。
また、発汗法は、汗や水性毒素を排出させるための施術で
ピリチリやナバラキリがそう。
人間の毒素にも、油性と水性のものがあるので、
それぞれをうまく組み合わせて、心身に溜まった毒素を
全部、はがしていくんですね。
こうした前処置で、体の中心に毒素を集めたところで、
排出・浄化するための「中心処置」を行います。
この中心処置が、本来「パンチャカルマ」と言われる、
5つの行為を指しているのです。
実は、最後のトリートメント「バスティ」が、
その5つの中心処置のうちの1つ。
パンチャカルマの中でも1番強力に効くと言われる処置なんです。
でも、やってみると…それは、なかなか大変なものでした。
あれを我慢するのが…ね…
では、また次回!
続く・・
アーユルヴェーダサロンmanas 《マナス》

パンチャカルマ第4回 ナバラキリ

東京・阿佐ヶ谷のアーユルヴェーダ専門サロンmanas《マナス》です
さて、7日間のパンチャカルマも後半に入りました。
これまでの3日間での変化というと、
私自身は、みんなに「肉が少し柔らかくなった!」と
言われたくらいかな。
ほかのメンバーも、好転反応でしっしんが出始めたり、
快便になってきたり、少しずつ変化しつつも、
まだまだこれから!…と言う感じ。
そんな中、4日目からは、
新たなトリートメントに変わりました。
《4~7日目》
 ・ナバラキリ
 ・ダンニャムラダラー
 ・バスティ

では、まずは「ナバラキリ」の説明から。
これは、ナバラライスと言う、お米を使ったトリートメント。
お米と言っても、ただのお米でなく、
アーユルヴェーダの治療用に作られた薬用のお米なのです。
ナバラライス
これは結構、準備に時間がかかります。
まず、ナバラキリ用のハーブを水で煮出して、薬液を作ります。
そして、薬用のお米・ナバラライスを、その薬液で炊き、
布で包んだもの(ボール)を用意するのです。
ナバラキリ
そして、いよいよ施術。
先ほどの薬液とミルクを合わせて温めます。
この薬用ミルクに、ナバラライスのボールをつけて温めて、
それを体にポンポンしたり、こすったりするのです。
要は、それだけ。
ひたすらこの作業の繰り返しです。
ただし、ボールは、冷めたら薬用ミルクにつけて温めなおし、
姿勢を変えながら全身くまなく、ポンポンごしごししていきます。
ちなみに「ポンポン」は、ボールが熱すぎるといけないので、
温度調節の意味でやってるだけ。
大切なのは、すりこむこと。
手でボールを絞るように握って、
布の間から、お米のとろっとしたエキスが出るようにしながら、
ボールで肌をこすっていくんです。
アーユルヴェーダでは、オイルを使った施術がメジャーなので、
私も、オイル以外は初めての体験でした。
部屋の中いっぱいに、ミルク粥みたいな甘い匂いが漂って
なんか美味しそう。(笑)
また、オイルではなく、ミルクを使うために
あったかいのに、体の熱を取っていく感じも。
ちなみに、ナバラキリの効果の1つに、体内組織の再生、
つまり若返り的な効果があるそうですが、
目に見える変化として、肌がすぐスベスベになります。
嬉しい効果ですよねー
では、次回は、
いかにも謎めいた名前、「ダンニャムラダラー」です!
続く・・・
アーユルヴェーダサロンmanas 《マナス》

パンチャカルマ第3回 ナスヤ

東京・阿佐ヶ谷のアーユルヴェーダ専門サロンmanas《マナス》です
パンチャカルマ、前半のトリートメント3つ目は、
「ナスヤ」です。
と、その説明の前に、アーユルヴェーダの考え方を1つ。
アーユルベーダでは、未消化物や毒素のことを
「アーマ」と言います。

アーマとは、体の中(心身共に)で
消化・代謝し切れなかったもの全般をさし、
これが、体中の様々な「管(くだ)」を詰まらせることが
病気の始まりと考えるのです。
つまり、パンチャカルマは、ハーブを煮出したオイルなどで
体中の「管」にたまったアーマを溶かし出し
体の外に排出させたり、浄化することが目的。
これにより、心身ともに軽くなり、病気を未然に防ぐほか、
体が本来持つ自然治癒力が高まり、
丈夫で健全な体と心を取り戻せると考えるのです。
「ナスヤ」は、そんなパンチャカルマの核となる
「中心処置」と言われる大切な1つ。
前処置で溶かし出された「頭から首まで」のアーマを
排出・浄化させるものです。
ちなみに、ピリチリやシロダラーは、
セラピストさんが施術してくれますが、
これは、ドクターが直々に行ってくれました。
その方法は・・・
まず最初に、フェイスオイルで顔をマッサージします。
と言ってもインドですから、気持ちよく・・・なんて
甘いものではありません。グイグイ行きます。(笑)
そして次に、スチームを顔からデコルテ全体にあてて
管(スロータスと言います)を開かせます。
ここからが本番。
ベッドに横になるとドクターの出番です。
彼女は、私のあごを少し上げ、
鼻の穴を片方指で押さえると、もう一方の鼻の穴に
ギーと言うバターをベースにした薬を入れます!
鼻からバターですよ、バター!!(簡略化しすぎ)
入れると、ドクターが「吸って!吸って!」と言うので、
ドンドン吸うと、また少し入れる…を数回。
すると、薬が喉の方まで入っていって
口の中にもバターの匂いが…
ハッキリ言って、超不味いです・・・[emoji:e-260] しばらくすると、のどや鼻にいろいろ降りてくるので
それを、うがいして吐き出し、鼻をかみ、
どんどん出していくという感じ。
人によっては、喉が痛くなったり、
鼻水が泊まらなくなったりするそう。
私も、タバコをやめる前は、
頻繁に喉や鼻から出血してたので、
あの頃だったら大変だったのでは…と思いました。
また、このギーというバターは料理にも使うし、
ナスヤみたいにお薬のベースとしても使われるもの。
アーユルヴェーダ的にはお勧めの食材なので
私も、インドから買ってきました!
左がギーで、右がはちみつです。
はちみつも、アーユルヴェーダ的にお勧めなのですが、
ポイントは加熱処理してないこと!
加熱処理してあるはちみつは、
むしろ体に良くないと考えられています。
ギーとはちみつ
ギーは、普通のバターとちがうんですけど
詳しくはウィキペディアでどうぞ。
ちなみに、アーユルヴェーダでは、
「鼻は脳への入り口」と言われるそうで、
頭から首までの毒素は全部、鼻から出ると考えます。
ですからインドでは、
ナスヤは花粉症などの鼻の疾患はもちろん、
脳の病気にまで利くと考えられているそうです。
それにしても、
「管(スロータス)を開かせて、薬を入れて、
アーマを浄化する」って考え方は、考えると
ピリチリなどの、「オイルを皮膚から浸透させて
アーマを浄化する」って言うのと根本的には同じ。
つまり、体に薬液を浸透させ、そして排出…
西洋医学では、思いもつかない斬新な考え方ですよねー
これが、アーユルヴェーダの面白さなんです。
さあ、パンチャカルマも、いよいよ後半。
もっとすごい処方が出てきます!
続く・・・
アーユルヴェーダサロンmanas 《マナス》

パンチャカルマ第2回 シローダラー

東京・阿佐ヶ谷のアーユルヴェーダ専門サロンmanas《マナス》です
パンチャカルマ、前半のトリートメント2つ目、
「シローダラー」とは、アーユルヴェーダで1番有名な
頭に油をタラーッとたらす、アレです。
シローダラー
これは、メンタルに非常に作用する処方です。
アーユルヴェーダでは、
心と体はつながってるものと考えるので、
すべての処置がメンタルにも影響しますが、
1番顕著に作用するのがシロダラーかも知れません。
考えれば、自分の心理状態で食べる物が変わったりするし、
その食べたもので、今度は体調が左右されるわけですから、
心の乱れが体の不調につながるのは
当然と言えますよね。
シロダラーは、一般的に気持ちがいいものと思われてますが、
自分でも気付かない無意識下の部分を刺激するため、
ストレスや心の問題を抱えてるような場合は、
頭が重くなったり、気持ちが悪くなったりすることも。
実際、一緒にトリートメントを受けた仲間の1人は、
初日はすごい不快感と後頭部が重くなる感覚に襲われて
とても苦痛だったそう。
でもこれによって、自分でも気付かないうちに、
いろいろ抱え込んで、心の奥のほうに溜め込んで
見ないふりをしてるものなどが解放されたり、
浄化されたりしていくのです。
彼女は、とても素直な子だったので、
すぐに心の反応が出たのでしょう。
ちなみに翌日は、ドクターが施術時間を短くしたこともあり、
とても気持ちよくなったと言っていました。
この施術には主に、脳や頭に利くハーブを煮出した
ダラー用のオイルが使われます。
それを、体温とほとんど変わらない生暖かい温度にし、
第三の目と言われる、眉の上あたりにたらしながら
動かしていくんですね。
トリートメントを受けている方も、途中からは
オイルが当たっている感覚がなくなるのが○。
前出のように辛くなることもあれば、熟睡することもあるし、
瞑想状態と言うか、夢見ごこちのような感じで
不思議な夢や映像が浮かんできたりもします。
私は、ほぼ熟睡してたかなー
表面的なストレスは、仕事辞めてほぼなくなってたはずだし、
もっと深いレベルのメンタルの解放には、
もう少し時間をかけないとかも…と感じました。
このシロダラーは、あまり知られてませんが、
体質や季節によっては、温かいオイルでやると
余計に状態を悪化させることもあるんです。
そんなときは、ミルクや薬液などを使います。
私なんかは、体質的にピッタが上がりやすいので、
首から上は余り温めない方がよくて、
夏だったら、ミルクを使ったクシーラダラーとかで
ひんやりさせるのがいいのです。
さて、ここまでの2つは、
パンチャカルマの中では「前処置」と言われるもの。
毒素や老廃物、悪いものを排出できるように変化させ、
体の中心に集めていくものなのです。
ここからが、パンチャカルマの真髄「中心処置」。
その1つが、「ナスヤ」というもの。
なんと、鼻からあるモノを入れます!!
次回へ続く・・・
アーユルヴェーダサロンmanas 《マナス》

パンチャカルマ第1回 ピリチリ

東京・阿佐ヶ谷のアーユルヴェーダ専門サロンmanas《マナス》です
「パンチャカルマ」とは・・・
時間をかけて体にたまった毒素を排出し、
浄化することを目的とした、アーユルヴェーダの治療法です。
体調を崩させ、病気の元ともなる様々な毒素や老廃物を出して
体が本来持っている治癒力を取り戻そうというもの。

アーユルヴェーダを知ってもらうために
私が実際に、アーユルヴェーダの本場・南インドで受けた
7日間のパンチャカルマの体験をつづりたいと思います。
インドで受ける、アーユルヴェーダの治療(施術)では、
まずアーユルヴェーダ医師の診察を受けます。
医師が、体質を診断し、過剰になっている性質などを判断した上で
体内にたまっている毒素や老廃物を排出できるように、
パンチャカルマのプログラムを考えてくれるわけです。
パンチャカルマの方法には、体質や体調に合わせて
様々な方法があるのですが、
私に組まれた、7日間のプログラムはこちら!
《1~3日目》
 A.ピリチリ
 B.シローダラー
 C.ナスヤ

《4~7日目》
 D.ナバラキリ
 E.ダンニャムラダラー
 G.バスティ

1日に3つの施術を受けるんですねー
エステで考えたら、すごい贅沢ですよねー
ちなみに、最初は2つのブロックの間に1日休みが入り、
そのときに下剤を飲むように処方されたんですが、
諸事情で下剤は日本に帰ってから飲むことになりました。
実は、この下剤もパンチャカルマの大事なプロセスなんですよ。
まあ、それはまた後日お話しするとして
さっそく前半のトリートメントから・・・
A.ピリチリとは…
アーユルヴェーダの良くあるトリートメントの1つに
「アヴィヤンガ」と言う、オイルマッサージがあります。
このピリチリは、アヴィヤンガの10倍効果があると言う、
強力なトリートメントなのです。
その方法は、ハーブを煮出したオイルを温め、
30~40分ほど体にかけ続けると言うもの。
そう、ただただオイルをかけ続けるんです。

2リットル以上用意されたオイルは、その人専用のもの。
一度かけたオイルは回収して
ベットの脇で温めたオイルと混ぜて適温にし、またかける…
この作業を繰り返します。
その間、施術される方も前向きになったり、
横向きになったりと姿勢を変えます。
しかし!
一体これに、マッサージの10倍以上と言う、
効果が本当にあるのか!?って思いませんか?
だって、ただ「かける」だけですよ!?

でもそこに、アーユルヴェーダと西洋医学の違い、
1番面白いともいえる考え方があるんです。

アーユルヴェーダでは、
ハーブを煮出したオイルは薬と同じこと。
ですから、ピリチリは、その薬を全身にかけまくって
体表面全部から薬を吸収させようと言う施術
なんです。
そう、薬は飲むだけじゃないんですよー
実は、アヴィヤンガも、本来はマッサージと言うより、
「オイルを塗る」ことが重要なんです。
とは言え、使うオイルの量はわずか。
つまり、体の深層部までは届かないでしょう。
一方、ピリチリは、大量の薬用オイルを贅沢に使って
全身に浴びせ続けることで、
体の奥までオイルを浸透させることができるため、
アヴィヤンガの10倍きく!と言われるのです。
なぜなら、この体表面から浸透した薬用オイルが
体内の毒素を溶かし、排出すると言われているから。
そう、これで、デトックスになると言うわけ。
ちなみに、やられてる方の感想としては、
体が温まって気持ちいいし、汗もけっこう出ます。
そして、妙な浮遊感もあります。
私的には、これが一番きいたような気もするんですよね。
では 「シロダラー」は次回! 
その意外な効果にビックリ!
続く…
アーユルヴェーダサロンmanas 《マナス》

アーユルヴェーダって何?

東京・阿佐ヶ谷のアーユルヴェーダ専門サロンmanas《マナス》です
「アーユルヴェーダっておでこに何かたらすやつでしょ?」
と思っている人は多いと思います。
それももちろん大正解!!
ですが、重要なのは、
一体どんな意味があって、あんな不思議なことをするのか?
と言うことです。
それを知っていただくと、本当の意味で
アーユルヴェーダのすごさを分かって頂けると思うので
ちょっとだけ前置き話をしちゃいます。
「アーユルヴェーダ」とは「生命の科学」
と言う意味のサンスクリット語。
インドに伝わる伝統医療で、その起源は5000年前とも言われています。
大もととなっているのは、ヴェーダ文献と言われる教典なのですが
そこには芸術や建築など、あらゆる分野に関する知識が記されているそう。
つまり、ヴェーダ文献の中の【生命の知識】に関する部分が
アーユルヴェーダの基礎となっているという訳です。
つまり、アーユルヴェーダとは、
よく見るようなトリートメントのことだけを指すのではなく、
人それぞれの体質や体調にあわせた、食生活や生活習慣、
また病気を予防し、体を丈夫にする方法など
よりよく快適に生きるための智恵
すべてをひっくるめたものなんですねえ。
ですから、アーユルヴェーダのトリートメントも
そもそも健康増進、体調改善、病気予防などのために行うもの。
インドでは、アーユルヴェーダは西洋医学と並ぶ「医療」なのです。
アーユルヴェーダの医師は国家資格だし、
町中にはアーユルヴェーダ用のハーブや、薬用オイルを売る
専門の薬局があります。
医師の調合したハーブを直接使ったり、薬用オイルにしたりして
体をトリートメントし、その不調を直すと言う考え方なのです。
そして、その代表的な治療法が、
「パンチャカルマ」です。
アーユルヴェーダでは、
「汚れた布を染めるには、洗濯してからでなければ
 きれいに染まらない」と言います。
これは、汚れた体にどんなに良い薬や、良い栄養をとりこんでも
体には吸収されていかないことを示しています。
つまり一度、体を清浄にすることこそ治療の第一歩ということ。
これこそが、究極のデトックスと言われる「パンチャカルマ」、
アンチエージング、若返りの効果もあると言われる浄化療法なんです!
私自身、自分の体は「汚れた布」状態と感じていたので(笑)
洗濯してもらいたい一心で、インドに行ったわけです。
そこで、本場・南インドのパンチャカルマを受けることに
なったのですが、それはもう、驚きの連続!
では、次回から、いよいよパンチャカルマのお話しをします。
アーユルヴェーダサロンmanas 《マナス》

アーユルヴェーダを始めた理由

東京・阿佐ヶ谷のアーユルヴェーダ専門サロンmanas《マナス》です
そもそも、私がアーユルヴェーダに興味を持ったきっかけは
自分の体の異常をなんとかしたい!という思いからでした。
昨年末まで働いていた業界はムチャクチャで
1週間ほぼ徹夜とか、
3日風呂に入らないとか、
終電や帰れないのは当たり前で、
ご飯も外食、コンビニばかりの生活。
まあ、でもそれなりに楽しく面白いので
結構、がんばれちゃうんですよね。(笑)
しかも、私は人一倍、体力もあって体も丈夫なので
病気にもならず、人間気合いでなんとかなるよなーが信条。
その頃は、気持ちで大丈夫なら体もOKと思ってたんですね。
そんな私も徐々に出世し、時間と小銭ができるようになり、
「痩せたい!」「癒されたい!」
美容サロンに行き始めました。
元来、筋肉質ぽっちゃりだったうえに
座ってPC作業が多いため、体もバキバキだったし、
食べるものでのダイエットは仕事上できそうもない・・・
じゃあ、お金出してなんとかしてもらえるならって訳です。
でも、そう簡単にはいきませんでした
セラピストさんに、「肉が硬いので痩せずらい」
言われたのです
つまり、ほぐすにはまめに通って頂かないと難しい、ということ。
最初は、「私って筋肉質だし(高校で空手をやってたしw)
どうせ通わせるためのセールストークだろう」と思って
違うサロンに行ってみるのですが、また同じようなことを言われ、
結局、どんどんいろんなサロンを渡り歩く羽目に。
もちろん、施術はどこも気持ちが良いし、それなりに効果もありますが
なかなか細くなりはしないし、いろんなセラピストさんが言うのです。
「これをほぐすのは時間がかかるかも」
しばらくして、私は現実を受け入れました。(笑)
「私の肉質は異常に固くて、美容サロンのマッサージで痩せるには
 相当のお金と時間を割かなくてはならない」
さらに、様々なセラピストさんと話すうちに、この原因は、
筋肉の上に、脂肪や本来排出されるべきむくみ(老廃物)、
疲労物質などがたまりすぎ、排出されずに固まってしまった…
と考えるのが正しいようでした。
そこで、美容サロンみたいに見た目を直すのではなく、
もっと根本的なものを直さなくてはと、改善テーマを変更。
不規則な仕事の中でも、できるだけ生活を改めることにし、
なるべく決まった時間にご飯を食べるようにしたり、
どんなに忙しくても1日4時間は寝ようと決めたり、
自分なりに生活改善をしていきました。
そして、サロンも美容ではなく、
体質改善やデトックスをテーマに選ぶようになったのです。
でも、10年以上続けてきた不規則生活・・・簡単には回復しません。
いろいろ工夫してみても、結局忙しい毎日に追われ、
体の不調はひどくなります。
年齢と共に、体のコリやハリも異常になってきて、
特に、首筋から背筋までは鉄板のように硬くなり、
首が後ろに曲がらなくなるほどに。
背中も厚みと硬さが増し、肩甲骨も埋もれてる状態で、
どこのサロンでも「指が入らないです…」と言われる始末
その頃になると、様々なサロンで受けてきた施術や
セラピストさん達に教えて頂いた理論から、考えれば考えるほど
自分の体が、いかにおかしくなってしまっているか・・・
それだけが際立って分かってくるんですよ。
なんかもう、この生活してたら、良くなるどころか
ドンドン悪い物がたまっていく一方なんじゃないか・・・
と、気持ちが迷宮入りして落ち込むこともしばしば。
そこで、このままじゃダメだ・・・って退職を考え始めたんです。
それと同じ頃、いつものようにサロンリサーチをしていると、
あるアーユルヴェーダサロンのサイトに行き着きました。
「アーユルヴェーダでデトックス」
そのキーワードにひかれ、読んでいくうちに興味津々。
アーユルヴェーダのサイトを次から次へと見ていくと、
アーユルヴェーダのデトックスは1ヶ月ほどかけてやるのがベストという話。
そこで当時、もう仕事をやめると決めていた私は、
仕事を辞めたら1ヶ月ぐらいインドに行って、
本格的なアーユルヴェーダの治療を受けて体質改善しよう!と
思い始めたんです。
そう、この時はまだ「やる方」ではなく「やられる方」でだったんですね。(笑)
とはいえ、アーユルヴェーダの施術は
以前、海外のリゾートホテルで受けたことがあったぐらい。
いつもは、実際に施術を受けてみないと納得しない私が
これはいけるだろう!と根拠のない確信を持って
なんでいきなりインドに行こう!なんて思ったのか、本当に不思議。
まあでも、それがきっかけで、いつしかやる方への興味に変わり、
結局、インドで勉強することとなって、今に至ります。
もちろん、インドの本格的なアーユルヴェーダの施術
「究極のデトックス」と言う「パンチャカルマ」も受けてきました
その考え方や施術方法は、まさにインドならでは
これから少しずつ、私が受けた驚くべきトリートメントの全貌を
書いていきたいと思います。
お楽しみに
続く・・・
アーユルヴェーダサロンmanas 《マナス》